臭素酸カリウム

最終更新: 2026年03月20日 | 出典: FFCR 令和7年8月版 / FDA 2026年2月版

Potassium Bromate

EU・中国・ブラジルで禁止、日本は「残留なし」で認可継続

用途: 小麦粉処理剤 INS: 924a CAS: 7758-01-2

この添加物が含まれる食品

食パン(山崎製パン「超芳醇」等の一部商品)ピタパントルティーヤホットドッグ用パンバターロールクロワッサンイングリッシュマフィン

商品により使用の有無は異なります。成分表示を確認してください。

国別規制ステータス

🇯🇵 日本 認可
🇪🇺 EU 禁止
🇺🇸 米国 認可

臭素酸カリウム — 要点

記事・レポートでの引用にご利用ください。

  • 臭素酸カリウム(Potassium Bromate)は日本では認可されている食品添加物。主な用途は小麦粉処理剤。
  • EU: 禁止、米国: 認可
  • 含まれる食品例: 食パン(山崎製パン「超芳醇」等の一部商品)、ピタパン、トルティーヤ、ホットドッグ用パンなど。
  • IARC(国際がん研究機関)分類: グループ2B(人に対して発がん性の可能性あり)
  • ADI(許容一日摂取量): 設定なし(残留しないことが使用条件)

臭素酸カリウムは小麦粉の品質改良剤として使用され、パンの食感を向上させる。EUやカナダ、中国、ブラジルでは発がん性を理由に禁止。日本では「最終製品に残留しないこと」を条件に認可されている。

なぜ海外で禁止・規制されているのか

国際がん研究機関がグループ2B(人に対して発がん性の可能性あり)に分類。動物実験で腎臓腫瘍と腹膜中皮腫が確認された。EUは予防原則に基づき食品添加物としての使用を禁止。カナダ、中国、ブラジル、韓国なども禁止措置を取っている。

健康上の懸念

動物実験で腎臓腫瘍を引き起こすことが確認されている。加熱により分解されるため、十分に焼成されたパンには残留しないとされるが、焼成が不十分な場合のリスクが指摘されている。

IARC分類: グループ2B(人に対して発がん性の可能性あり)

ADI(許容一日摂取量): 設定なし(残留しないことが使用条件)

日本の立場

厚労省は「最終製品に臭素酸が残留しないこと」を使用条件としている。2014年に業界団体が自主的に使用中止を要請したが、法的拘束力はない。山崎製パンは2020年以降、使用を再開した製品があり、消費者議論が活発化。

規制の経緯

1953 米国で食品添加物として認可
1982 日本の研究で動物の腎臓腫瘍を確認
1990s EU、カナダ、中国などが順次禁止
1999 国際がん研究機関がグループ2Bに分類
2014 日本のパン工業会が自主的に使用中止を要請
2020 山崎製パンが一部製品で使用再開、議論が再燃

臭素酸カリウムは本当に危険なのか?

ネット上には「危険」「安全」の両方の主張がありますが、ここでは公的機関の評価のみをまとめます。

国際がん研究機関(IARC) グループ2B(人に対して発がん性の可能性あり)

IARCの分類は「発がん性の証拠の強さ」を示すもので、リスクの大きさではありません。グループ2Bには漬物やアロエベラも含まれます。

許容一日摂取量(ADI) 設定なし(残留しないことが使用条件)

ADIはこの量以下なら毎日一生摂取しても健康に影響がないとされる基準値です。

研究で指摘されている懸念

動物実験で腎臓腫瘍を引き起こすことが確認されている。加熱により分解されるため、十分に焼成されたパンには残留しないとされるが、焼成が不十分な場合のリスクが指摘されている。

結論: 科学的評価は各国の規制機関によって異なります。 EUは予防原則に基づき禁止していますが、日本の食品安全委員会は現時点で健康影響は低いと判断しています。 不安な場合は商品の原材料表示を確認し、避けることも一つの選択肢です。

臭素酸カリウムに関するよくある質問

臭素酸カリウムは安全ですか?

臭素酸カリウムは日本では食品添加物として認可されていますが、EUでは禁止されています。各国の規制基準は異なるため、一概に安全・危険とは言えません。

臭素酸カリウムはどんな食品に入っていますか?

臭素酸カリウムは主に小麦粉処理剤としてさまざまな加工食品に使用されています。商品の原材料表示で確認できます。

臭素酸カリウムを避けるにはどうすればいいですか?

臭素酸カリウムを避けたい場合は、商品の原材料表示を確認してください。「臭素酸カリウム」または同義の名称で記載されています。無添加や有機認証の製品を選ぶことも一つの方法です。

臭素酸カリウムが入っているパンは?

山崎製パンが一部製品(超芳醇等)で使用していますが、「最終製品に残留しないこと」が条件です。2014年に業界団体が自主的に使用中止を要請しましたが法的拘束力はありません。気になる場合は原材料表示で「臭素酸カリウム」を確認してください。

臭素酸カリウムは日本で禁止されていますか?

日本では禁止されていません。「最終製品に残留しないこと」を条件に認可されています。EU・カナダ・中国・ブラジルでは発がん性を理由に禁止。加熱で分解されるため十分に焚成されたパンには残留しないとされますが、焚成不十分の場合のリスクが指摘されています。

出典: FFCR(令和7年8月25日版)、EU Regulation (EC) No 1333/2008、FDA 21 CFR、EFSA Scientific Opinions、食品安全委員会評価書
分析: LivData独自クロスリファレンス。